建築用語集       

匠 総合事務所提供

切り引手
(きりひきて)


 の上張り紙を、下地の組子にそって上側を一コマ分貼り込んだ引手のこと。

 下側は表面と同じになるため、引き手の底が斜めになる。裏側は逆に、下側の下地組子まで張り回すので、表裏の引き手は同じ高さになる。  

 太鼓張りの襖に用いられることが多く、引手金物をもちいないので、シンプルな感じがする。引き手廻りが手垢で汚れやすい。

 切引き手は塵落とし②ともいうが、表を塵落としにした場合には、裏は塵落としにならず逆の断面になる。裏表ともに塵落としにした場合には、引き手の高さを変えることになる。

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