建築用語集       

匠 総合事務所提供

掛け木
(かけぎ)


 鴨居などを柱に取りつける細工をする場合に使う、現場製作の治具。

 鴨居を固定しないと柱間の寸法がとれない。しかし、柱間は1間(1.8m)以上離れているので、両方の柱部分を1人では支えられない。

 そこで、掛け木と楔(くさび)をつかって、仮の固定台をつくりその上に鴨居をのせて柱間の寸法を測る。

 下の図の赤線が寸法である。掛け木は採寸のために使う治具の一種で、2枚1組でつかいの端材をつかって作ることが多い。和室がなくなったので、掛け木の出番も少なくなった。

広告

広告