物を燃やしたときにでる有害な気体を、屋外に排出するための長い筒状の工作物を煙突という。
温度差による上昇気流の原理で、排気を上方にみちびき、大気中に排出させるもの。煙突の高さが高いほど、誘引力が強く排出効果が高い。
上記の原理を建築に応用し、建物の上部と下部に開口部をもうけ て、室内の上方への通風をはかることがある。
温度差を利用するパッシブな環境計画の典型例で、地表面と屋根面での温度差が大きいことから、毎時数回の換気回数が期待できるだろう。これを煙突効果と呼んでいる。
逆に吹抜けや階段、ダスト・シュートが、煙突の役割を果たしてしまい、1階の部屋が寒く、2階の部屋が暑くなることもある。吹抜けなどの計画には注意が必要である。
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図は彰国社刊「パッシブ建築設計手法事典」から借用
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