力がかかったときに接合部は移動しないが、回転はする接合方法をピン接合という。
木の柱と土台を枘と枘穴で接合すると、水平力がかかっても接合部がズレることはないが、柱の上部はグラグラする。
つまり柱と土台の接合部は移動しないが、回転はするので柱が倒れてしまう。こうした接合方法をピン接合という。
柱が水平力に抗して倒れないようにするには、控えつまり筋違を設置すれば良い。筋違によって接合部が剛接合となることはないが、柱、土台、筋違がつくる三角形は崩壊しなくなる。
木造軸組工法はピン接合で成り立っているが、むかしの貫(構造)はラーメン構造化する試みでもあった。
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