経年劣化により、コンクリート面からタイルやモルタルが浮き上がった場合、タイル面に小さな穴を開けてエポキシ樹脂を注入して固定する。そのときに、下の図のようにコンクリートの躯体へと穿孔して、エポキシ樹脂とともにステンレスのピンを挿入して固定する。
これをピンニングと言い、1㎡あたり13本を標準とする。なお、ピンニングは浮いている部分より広めに施工したほうが良い。
エポキシ樹脂の注入補修と、ピンによる固定は別種の工事だが、同時に行われることが多い。
この工事が行えるのは、モルタルとコンクリートの剥離の場合であり、タイルがモルタルから剥離している陶片浮きの場合は、モルタルの厚さが薄いので適していない。
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