建築用語集       

匠 総合事務所提供

アース


 漏電により感電や火災などを防ぐために、過大電流を遮断して地面に流す回路、もしくはそのための器具のこと。銅製の棒や板を地中に埋めて、過電流を地中に逃がすためアースと呼ばれている。接地ともいう。

 家電製品単体の器具からアースをとることもあるが、住宅では回路単位、もしくは接地が必要な回路全体でアースをとることが多い。器具ごとにアースを取ると、落雷などで大きな電流が流れたとき、 地中で電気が干渉しあって、器具に悪影響を与えることがある。アース付きコンセントの回路は、E の記号が付されている。

 人体は水に濡れると感電しやすくなるため、濡れた状態でふれる恐れがある洗濯機のような器具類からは、 アースを取る必要がある。むかしは水道管に鉄管を使用していたので、蛇口などに洗濯機のアースを接続しているのを見かけた。しかし、現在は塩ビパイプ(VP)架橋ポリエチレン管になったので、 水道管がアースの役目を果たさなくなっている。ここの家電器具からは、アースされた回路のコンセント端子に結線する。
 アースを設置したときには、接地抵抗値が所定の数値以下であることを確認しなければならない。

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アース棒        三菱電機株式会社のサイトから 

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