建築用語集       

匠 総合事務所提供

壺口
(つぼくち)


 墨壺から糸が出る部分のこと。  

 墨壺の糸車に巻かれた糸は、墨をしめした池をとおって、壺口からでて、軽子へと結ばれている。

 壺口は何度も糸がとおるので、糸によって傷が菊の花びらのように放射状につきやすく、壺口を保護するために瀬戸物や貴石を埋め込んだりした。

 金属製の壺口は硬すぎて、糸を切りやすいので、瀬戸物や貴石のほうが良い。下の写真では白くなっている部分が壺口で、右の写真は壺口を取りだしたところである。

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