板金工事における細工で、両材の端部を折り曲げて巻き込んで接合する方法のこと。トタン板や銅板など金属の薄板をつなぐ方法である。2回巻くと、巻き鉤と呼ばれる。
巻く部分に吊り子を一緒に巻き込み、吊り子を野地板などに釘打ちすることによって、表に穴をあけずに固定できる。吊り子は銅板葺きの仕事に使われることが多い。
接着剤を使わないので、ハゼ部分が金属の伸縮に追随し、広い面積であっても歪まない。巻き鉤は漏水に強く、谷樋に用いられる。
最近は屋根が鈍い勾配でも、雨漏りしにくい縦ハゼ(葺き)が普及してきた。
広告
広告