入札や見積り合わせをしないで、特定の施工業者と請負契約を結ぶこと。随意契約より、随契(ずいけい)と省略することが多い。
設計者や施工者を決める方法は、アイディア・コンペ、入札や見積り合わせなどいくつかあるが、入札は手続きが煩雑で時間もかかる。また、入札で選ばれた者が、発注者の意図をよく理解しているとは限らない。見積り合わせにしても、必ずしも公平に行われるとは限らない。
昔から信頼できる施工業者に、特命で発注するのが通常の方法だった。かつては発注者も施工者も同じ町内に住んで、互いによく知っていたので特命が当たり前だった。しかし、互いに知るところが少なくなり、また、形式的な公平を問われるので、特命=随意契約が行われなくなってきた。
特命=随意契約で発注することが望ましいが、とくに公共工事にあっては、内容が不透明になるとの批判によって少なくなってきた。しかし、発注者に見積書を精査する能力があれば、随意契約がもっとも望ましい。
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