匠 総合事務所提供
モルタルで瓦型につくり、塗装したもの。焼き物ではないので、瓦とは似て非なる物である。
普通の瓦は陶土を成型して、釉薬を掛けて焼いたものだが、セメント瓦はモルタルを型に入れて成型して、乾燥させた表面に塗装したもの。
陶器である瓦と異なり、耐久性に欠け、塗装がはがれると雨水を通してしまう。経年変化により、表面がざらざらになり、割れやすくなる。
セメント瓦は、戦後の物資不足の時代に使われたが、現代では使用頻度が減っている。塗装し直しより、別の素材への葺き替えで対処すべきだろう。
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