福島県南部白河地方でとれる灰白色の石。同じ質の石でも、栃木県那須町産は芦野石と呼ぶ。
白河石・芦野石は、ほとんどが白河火砕流中の芦野火砕流にあたり、灰白色~灰紫色の輝石デイサイト質溶結凝灰岩で、レンズ状につぶれた溶結構造がよくみられる。色目として、白河石は紫灰色で赤味をおび、流理構造が顕著のものが多く、芦野石は灰白色のものが多い。
白河石や芦野石は、湯河原の小松石と似ているが、軟らかいので本磨きはできず、色調が灰白~紫灰~灰褐色であることが異なる。石材としては、切石・板石にして石塀・土台石等に利用さる。
運べるサイズが定尺になり、四十(4寸×10寸×3尺)とか五十(5寸×10寸×3尺)とかが流通しているが、サイズの特注にも応えてくれる。
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