匠 総合事務所提供
針のような突起物で表面を引っ掻いた模様を付けたタイルのことで、多くは外壁に張る外装用のタイルである。
煉瓦(レンガ)積からタイル張りに変わる過渡期の建材である。原料に含まれる鉄分などによる赤褐色から淡黄色の素地色を生かした無釉のタイルで、スクラッチ加工をするために湿式成形された。ささくれだった多数の溝が表面に刻まれている。
外装には2丁掛けサイズのスクラッチタイルがよく使われたので、むかしの人は今でも2丁掛けタイルのことをスクラッチタイルと呼ぶことがある。
広告