国外で生育し輸入された木材のことで、① 外国でしか生育しない黒檀やブビンガなどと、② 国内でも生育する杉や桧がある。
①に対しては、銘木として珍重してきたが、②に対しては国産材が高価になり、採算に合わなくなってきたので、経済性を求めて輸入に頼ることになった。
大きな木材が国産材では入手困難になったため、均質な材質をもつラワンや米松など、大断面かつ長尺のものが安価で使用された。しかし、アジア諸国でも自国の産物保護のために、我が国への輸入が難しくなり、欧州へ木材を求め始めた。
欧州材は腐りやすく、白蟻(シロアリ)にも弱いので、国内(北海道をのぞく)で使用するのは危険性がある。柱などに欧州材を集成材として、プレカットされて多用されている現在、今後に問題が生じる可能性がないとはいえないだろう。
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