建築用語集       

匠 総合事務所提供

蛭石
(ひるいし)


 バーミキュライトとも呼ばれ、中国、南アフリカ、オーストラリア、ジンバブエ、米国などに産出する片麻岩・結晶片岩などに含まれる。雲母状で、長時間の地圧・地熱・風雨により風化してできた二次鉱物である。

 原石を800度くらいで高温瞬間焼成することにより、結晶水・構造物を放出させて、原石の約7倍~10倍に膨張させて製品化したものである。

 その層間に無数の空気層をもった、軽量・多孔質の無機鉱物で、非常に軽く、保水性・通気性・保肥性がある。

 軽いため蛭石をまぜて壁などに吹き付けて、室内の仕上げ材としてつかった。蛭石吹き付けは安価だったので、アパートなどに使われたが、最近では使用が少なくなった。

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