土佐で生まれた漆喰。
他県の漆喰では海苔を混入するが、土佐で生まれた土佐漆喰は、稲藁(いなわら)の苆(スサ)を醗酵させ石灰と練り合わている。また、土佐で産する純度の高い真っ白な石灰石を原料としていることや、重油焼成ではなく徳利窯で石灰に工業塩を加えてゆっくりと焼成しているので、粒度の大きい消石灰が得られることなどの特徴がある。
海苔を使わないので漆喰壁に水が入っても、膨れずに戻りがないため、屋外に使用しても剥がれ落ちない。また、左官の1回の塗付けを厚くすることができ、乾燥収縮も極めて小さいため、目地を切らずに大きな壁を作ることが可能である。
しかし、施工に手間がかかるため高価であり、また傷つけると部分補修ができない。
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