建築用語集       

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第二原図
(だいにげんず)


 トレース用紙に描かれた原図から、湿式のジアゾ式複写機の複写原稿とする目的で、フィルムにコピーした図面のことである。  

 1960年頃に青写真といわれた図面コピーのシステムから、図面をトレース用紙(トレーシングペーパー)に描いて、ジアゾ式複写機でコピーを取る青焼きシステムへとかわった。

 ジアゾ式複写機は光を透過させてコピーしていたので、コピーした紙の図面では光が透過せず、コピーした図面からではジアゾ式複写機で再度のコピーが取れなかった。

 複写原稿として使用できるように、半透明の薄いビニール状のシートにコピーされたのが、第二原図である。第二原図はそこで再コピー用に使われたのである。

 現在では乾式コピーになったので、第二原図が使われることは少ない。

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