建築用語集       

匠 総合事務所提供

茅(葺き)(かや:ぶき)
藁(葺き)(わらぶき)


 ススキのことを茅といい、ススキで葺いた屋根を茅葺きという。また、麦の穂のことを麦藁といい、麦の穂で葺いた屋根を藁葺きという。両者の外観はよく似ている。

 地元でとれる材料を使って、家造りが行われていた頃には、茅も藁ももっとも普通の材料だった。しかし、茅葺きや藁葺きは耐火性に乏しく、もらい火によって火事になる例が多かった。また葺き替えも大変で、そのため、徐々に廃れてしまった。

 室内で火を燃やしてやらないと、虫が巣くったりして耐久性が落ちる。茅葺きの屋根の形は、各地方によってそれぞれ特徴がある。茅葺きのほうが、藁葺きより耐久性がある。

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