左官職人の使用する金属製の鏝(こて)を、金鏝という。75ミリと小さいものから300ミリくらいの大きいものまで、種類はさまざまで、下の写真のような形が普通だが、四角いものや木の葉型のものもある。
金鏝で押さえたままの仕上げを、金鏝仕上げといい、土間や壁面をつるつるに仕上げる方法である。モルタルやコンクリートの水分が減少し、ある程度固まり始めたときに、表面を押さえながらきれいに均す。
最初の押さえから1~2時間後、さらに水分が減少し固まってきたところで、表面を厚み0.5mm程度の金鏝でなでると、仕上げ後は、表面に光を当てると反射するほど輝く。
しっかりと金鏝で押さえることによって、コンクリートなどが良く締まり、亀裂の発生を防止することにもつながる。
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