建築用語集       

匠 総合事務所提供

ラドバーン


 ラドバーンはアメリカのニュージャージー州にある町だが、1929年にこの街で車路と歩道を分けた住宅地が設計・施工されたことから、歩車分離型の住宅地設計手法をラドバーンと言うようになった。

 車路を行き止まりのクルドサック(袋小路)形式にして、外部からの通過車輌の進入を拒否し、人は表側の歩道を歩くように計画された。  

 ラドバーン手法は、広大な敷地の緑豊かな住宅地にたいして、車の進入を防ぎ快適な環境をつくりだした。人を中心にしながら、車との両立を図った設計思想だったが、やがて人も裏側から出入りするようになった。車と人を分離してしまうのは、不便なのである。

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