工事費を積算する場合に、材工共(ざいこうとも)の複合単価や平米単価を使わずに、使う材料の1本1本の等級などを考えながら、細かく拾い出すこと。
見積りが受注をにらんだ金額で、競争相手や支払い条件などを勘案した金額であるのに対して、1本拾いは純粋な工事原価をだすために使われる。見積りのもとになるものである。
1本拾いを行うには、材料や手間などの値段をよく知った熟練を要する。そのうえ時間がかかるので、毎回行われているわけではない。しかし、物価が上下しているときなどは、1本拾いをしておくと、その後の対応が楽である。
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