社寺建築などの構造を支える部材で、斗(ます)と呼ばれるサイコロ状の部材と肘木からなっている。斗組は斗栱(ときょう)とも呼ばれる。
下の斗組は、上から雲肘木、斗(=巻斗:まきと)、肘木、大斗からなっており、もっとも簡単な枡組である。
斗は正方形の平面をしており、1辺の長さを5とすると、高さは3とするのが江戸時代以降の定法である。時代が遡るに従って、高さの割合が高くなる。
雲肘木は正方形断面で、斗の1辺の長さの3/5が断面の長さである。肘木は幅3に対して、高さが5である。
柱の上部は頭貫でつなぎ、斗組は柱の上部にのせ、桁をその上にのせる。これによって柱とその上部の構造が柔らかく繋がるようになる。一種の柔構造である。
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