建築用語集       

匠 総合事務所提供

大谷石
(おおやいし)


 凝灰岩の一種で、宇都宮市北西部の大谷町付近一帯で採掘される石材。柔らかく加工がしやすいので、小規模な擁壁や建築の用材としてに使われてきた。

 耐火性能に優れるが、耐候に劣り、経年変化により風化してボロボロと崩れる。柔らかい風合いが好まれ、室内に使用されることもある。

 昔は人が背負って切り出したので、運べるサイズが定尺になり、四十(よんとう:4寸×10寸×3尺)とか五十(ごとう:5寸×10寸×3尺)とかが流通している。張り石用に薄い物もあるし、特注も可能である。

 大谷石の採掘跡が、<大谷資料館>として公開されている。

広告

広告