建築用語集       

匠 総合事務所提供

勝手(違い)
(かって:ちがい)


① 建具などの動くものが、動く方向をいう。 たとえば、開き戸が手前に開く場合には開き勝手は手前といい、引き戸の建具が室内から見て右に引かれるときには右勝手という。

 開き戸は引く動作で勝手が決まり、内開きの場合には吊り元が左にあれば左勝手であり、吊り元が右にあれば右勝手という。

 外開きの場合は、室外に立って引くので室外側からみることになり、吊り元が左にあれば左勝手、右にあれば右勝手ということが多い。 

 引き違い(戸)の場合は、右側の建具が手前になるのが定法だから勝手はない。一本引きの場合には勝手があり、下の図は左勝手である。

 前後左右などを反対にすることを勝手違いといい、例えば引き違い戸の左右のとりちがえなどのときにいう。


② 木工作で、その性能をだすために動かすことを勝手といい、押すと性能や効果が出るものを押し勝手、入れると性能や効果がでいる場合は入れ勝手という。  

たとえば地獄枘(じごくぼそ)は入れ勝手で、工作の効果がでる。 

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